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小さく第2歩:誰も知らない京都の楽しみ方(上京区編)
この章では、2020年6月下旬に行った京都旅(上京区編)の概要を紹介する。今回の記事の目的は、「誰も知らない京都旅の楽しみ方」を伝授することだ!それには、非常に多くの情報を紹介する必要があるため、ひとまず今回は「旅の基本情報」とそれに要した「費用」について紹介する。また、訪問場所や食事処についても、本記事以降に随時紹介していくので是非参考にしてもらいたい!
壱の巻:基本編
(1)旅のきっかけ
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛要請がようやく解除され、外出の許可が出た。ようやく旅の再開が可能になったのである!そのような状況の中で旅先として選んだのは、近場の上京区(京都市)の日帰り旅。京都と言えば、誰でも馴染みのある旅先だが、いつどこに行っても人たらけで辟易した経験を持つ読者も多いであろう。今回はそんな読者にとって有益な情報を紹介するために、混雑を避けつつ、京都ならではのグルメを堪能し、なおかつ地元民だからこそ知る「穴場スポット」からクスッと笑える「寺社仏閣」まで様々紹介する!
(2)旅の基本情報
今回の旅の基軸も「貧乏&暇無し旅」である。しかしながら、京都は美食都市でもある。久しぶりの旅ということもあり、食事には少し予算を割きたい。もっとも、過度の贅沢はせず、京都ならではの食事(「豆腐」や「おばんざい」)を是非とも楽しみたい。
また、訪問先は京都市の中でも主に上京区に絞っている。京都には市内市外を問わず、魅力的な訪問スポットが非常に多い。そのため、1回の旅で京都の魅力を全て知ることは難しいと考えるからだ。そのため、京都市の区割りに従って、随時旅の計画を考えたい。旅のなかでは、有名な寺社仏閣だけでなく、クスッと笑えるものにも足を運ぶ。それだけでなく、京都らしさを学ぶために「官公庁」も訪れる。京都旅に出て、「官公庁?」と思う読者もいると思うが、意外と興味深い事実が見いだされるのだ!
今回の旅で活躍するのは「京都市バス」。これをうまく使いこなすことができれば、充実した京都旅ができる!利用するバスの種類やその乗り継ぎ、旅のスケジュールなどの詳細は本記事以降に紹介するので、参考にされたい。
もっとも、上京区以外の京都旅も現在計画しているので、このブログで随時紹介していく。楽しみにして待たれたい!
(3)スケジュールの概要
今回の日帰り旅では、出町柳駅をスタートに以下の順で計10スポットを訪問する。過密でタイトなスケジュールとなるが、充実した一日を過ごせること間違いなしだ。
河合神社/上京区役所/晴明神社/京都府庁/昼食:入山とうふ店/櫟谷七野神社神社/釘抜地蔵/千本釈迦堂/達磨寺/粟嶋堂宗徳寺/神泉苑/夕食:おにかい(1軒目)、静(2軒目)
弐の巻:費用編
(1)総支出
今回の旅は交通費・食事・参拝料等すべて含めて、6,000円で楽しむ方法を教示する。この内、交通費は600円で充分である。なぜなら、京都市バスの1日乗車券が600円であり、今回の移動手段は京都市バスのみだからだ。また、地元が京都であるため往復の交通費等は今回は必要がない。
(2)費用内訳
交通費:600円 食費:3,800円 拝観料:900円 計5,300円
※上記で示したように、たとえ京都といえども食事や観光を充分堪能しても、費用をかなり抑制できることが分かる。訪問場所や食事内容・食事場所などについては、次週の記事で紹介するので参考にされたい。
パックツアーと個人旅行(事例比較)
この章では、前章で紹介した「パックツアー」を利用した場合のメリットについてより詳しく紹介するために、具体的なトラブルを想定した上で、「個人旅行」の場合との比較を行う。本章の読者は、「パックツアー」を利用した場合のメリットをより深く理解することができるであろう。また、最後には世間が一般的に抱く「パックツアー」のイメージ(誤解)についても記しているので、参考にしてもらいたい。
ryokouotokotabi.hatenablog.com
壱の巻:台風等で飛行機が欠航したら・・・
(1)個人旅行の場合
①航空券の取消し
欠航した飛行機の航空券代金の返金手続やその交渉は自らで行う必要がある。ここで留意すべきなのは、「航空券を手配した会社」(必ずしも航空会社とは限らない)と話し合いを行う必要があることだ。その会社が日本にあるとは限らないし、日本語のやり取りで返金を求めることができるかも分からないので要注意である。また、欠航した飛行機からの乗り継ぎ等がある場合は、乗継先の航空券のキャンセルも自らで行う必要がある(特に、乗継前と乗継先の航空会社が異なる場合は厄介である。)。予約した航空券の種類によっては、航空券の代金が返金されないこともよくある。特に、安い価格で航空券を手に入れた場合に多くみられる。
②ホテルの取消し
そもそもホテル自体の営業が停止・倒産したわけではないので、ホテルまで到達できなかった旅行者の責任となるのが通常である。そのため、事前に宿泊代金等を支払っていた場合は返金される可能性が極めて低いし、返金されたとしても、手数料等が差し引かれるためホテル代金全額となる場合は少ない。
③その他
海外旅行の場合、インターネットを通じて事前に現地のオプショナルツアーを申し込んでいることがよくある。この場合の取消手続きについても、全て自身で行う必要があり、この際も取消手数料等が取られるのが通常である。
(2)パックツアーの場合
旅行会社から旅行代金の払い戻しを受けられるので、旅行者が主体的に何らかの行動をとる必要はない。通常、自然災害や現地の政情不安等の場合、旅行代金「全額」が返金される。取消手数料等が取られないので、安心である。
(3)結論
特に、不馴れな海外への旅の場合などは、パックツアーを積極的に利用することが望ましいと言えよう。上記の例をみても分かるように旅行会社を通じて予約しておけば、多少割高であっても大きな安心感を手に入れることができる。地震や台風等の被害をよく受ける日本では、パックツアーで旅行を申し込んでいた方がいざと言うときに困らない。また、今回の新型コロナウイルスの感染拡大に伴う旅行の取消し場合などにも同様のことが言えよう。最近では、全てを個人で手配した場合と比べても、その値段や内容等においてそれほど遜色が無いツアーも多く見られるので、それを活用しない手は無いと言えよう。
(4)パックツアーへの誤解
パックツアーと聞けば、大型バスに皆で乗って観光地や土産物店を巡る旅行をイメージするかもしれない。しかしながら、パックツアー(募集型企画旅行)の定義を見ても明らかなように、必ずしも大型バスを使用した団体旅行がパックツアーではない。ホテルと航空券手配し(手配債務)、そのスケジュール通りに旅行ができるようにすれば(旅程保証)、パックツアーは完成する。それゆえ、航空券とホテルの手配のみを行うパックツアーもある。筆者もそれを利用して世界40カ国を旅してきた。近頃では希望のホテルやスケジュール等を確認した上で、パックツアーの提供を行う旅行会社もあるので、パックツアーの利用は十分検討に値すると思う。
ryokouotokotabi.hatenablog.com
パックツアーについて①
この章では、前章の基本スタンスでも紹介した「パックツアー」について具体的に紹介する。パックツアーのメリットやデメリットも参考にしながら、個人旅行との比較もしてもらいたい。また、次章では「パックツアー」と「個人旅行」の具体的な比較を、事例を交えて紹介するので、そちらも参照されたい。
ryokouotokotabi.hatenablog.com
壱の巻:パックツアー活用のすすめ
(1)パックツアーについて
正式名称は「募集型企画旅行」という。その具体的な定義は、「旅行会社が旅行目的地および日程、宿泊や交通、観光などのサービス内容、料金をあらかじめ設定し参加者を募る旅行」とされている。分かりやすく言えば、航空券やホテルの手配等はまとめて旅行会社で実施する旅行ということができる。
(2)主なメリット
①旅程保証
旅行保証とは、旅行者に交付した最終日程表のとおりに旅行が続けられるよう旅行会社が保証する制度である。やむを得ない事情で変更するときは、代替サービスの手配が行われ、その変更は最小限になるよう求められるので、フライトのキャンセル等が発生しても、旅行会社で代替手段を手配してもらえるのだ。そのため、急なトラブルに対しても、基本的に旅行会社で対応してくれるのだ。
②緊急連絡先の入手
旅行中のトラブル発生に備えて、現地の緊急連絡先を入手することができるため、万が一の場合も安心である。当然、パックツアー参加者に対しては如何なる理由があろうとも、旅行者に緊急連絡先を通知するよう旅行会社には義務付けられている。特に、ホテルのダブルブッキングやスリや置き引き等にあった際には、とても役に立つ。
③旅行の中止と取消料
天変地異(台風や地震)等により旅行の安全かつ円滑な実施ができない場合には、キャンセル料を支払うことなく旅行をキャンセルすることか可能である。特に、今回のコロナウイルス感染拡大による旅行の中止や台風の影響による旅行の取り止めの場合などが該当する。また、旅行のキャンセルに関する手続き(フライトや宿泊予約のキャンセル等)を自ら行う必要が無いため、旅行者の負担がかなり軽減される。
④補償規定の適用
ツアー参加中に怪我をした場合になどに一定の補償金が、旅行会社から支払われる。具体的には、死亡補償金や入院見舞金等の補償金を受けとりが可能である。このようなトラブルが起きることは望ましくないが、パックツアーの場合には、万が一の事態への備えもなされていると言えよう。
(3)主なデメリット
①航空券やホテルの選択肢の少なさ
乗りたい飛行機があっても、旅行会社が扱っていない場合はその航空会社を予約できない。ホテルも同様であり、旅行会社と提携している現地のホテルを利用することになるので、立地や設備面で見劣りする部分もある。また、自らの希望(例:特定のホテルでの宿泊)を叶えようとすると、旅行代金がかなり割高になってしまうのだ。
②スケジュールの事前準備の難しさ
格安のツアーになればなるほど、ホテル等の立地が悪くなる傾向がある。また、宿泊ホテルが知らされるのは、出発日の1週間前程度に送られてくる最終行程表になるため、旅の事前準備をするのに時間が足りないという事態がしばしば生じる。
③柔軟性の低さ
突然休暇を取得することができるようになり、旅に出たいと思っても、通常3週間前程度には旅行会社を通じて旅の予約をしておく必要があるので、事前に計画的に休暇等を取得しておく必要がある。突然の旅行願望に対応するのは、パックツアーの場合には困難である。
弐の巻:個人旅行について
(1)主なメリット
①自由度の高さ
航空券やホテルの手配等は自ら行うことで費用を抑えることができるので、ホテルやフライト選択の自由度が高い。また、自らのスタイルにあった旅行スケジュール等を作ることができる。
②スケジュールの組みやすさ
特にホテルを事前に決定できるので、自らの行動に併せて宿泊施設を予約できる。また、予算に合わせた予約もでき、ドミトリータイプのホテルやユースホステルへの宿泊などもできる。
③柔軟性の高さ
航空券比較サイトやホテル比較サイト等を利用すれば、すぐに旅に出ることができるので、思い立ったらすぐに行動が可能である。
(2)主なデメリット
具体的な例を挙げて、次章で詳説する。
ryokouotokotabi.hatenablog.com
旅の基本はパックツアー
この章では、「貧乏&暇無し旅」を効率的に行うための基本スタンスについて紹介する。また、キーワードとなる「パックツアー」については、別記事で詳細するのでそちらも参考にしてもらいたい。
壱の巻:旅のスタンス(お金編)
(1)旅行比較サイトの徹底利用
このブログでは基本的に旅行比較サイト「トラベルコ」を徹底して利用する。そこで表示されたパックツアーの中で費用対効果の高いと思われるものを利用し、旅に出る。なお、「宿泊の必要がない場合」や「個人で移動手段を手配した方が明らかに移動費を抑制できる場合」についてはこの限りではない。
(2)パックツアーの積極的活用
個人ですべてを手配した場合のリスクの高さであり、その詳細については、別記事で詳説する。また、個人旅行よりも費用を抑制できる場合がままある。
弐の巻:旅のスタンス(旅先編)
(1)友達と一緒楽しむ
友達と力を合わせて旅をすれば、数多くの困難を乗り越えられるであろう。また、楽しかった思い出を共有することは何にもまして旅の一番の醍醐味ではないだろうか。年を重ねても、思い出話に花を咲かせることができれば最高である。旅を一緒にできる友達がいれば、このブログを参考に旅に出てもらいたいし、そのような友達は一生の友達と心得てもらいたい。一緒に旅できる友達など、そう簡単に見つからないのだから。旅先で友達と喧嘩するのも当たり前。そもそも友達(赤の他人)と旅を共にできることだけでも稀なことだし、価値観も違って当然。慣れない旅の疲れで、イライラするのはよくあること。喧嘩も旅の思い出として、大切にしよう。時間が経ったら、必ず笑い話になるのだ。
(2)休日(週末)を徹底利用する
学生は兎も角、社会人になったら長期間の休みは取りにくいもの。アルバイトに励む学生も同様である。そのため、このブログで紹介する旅は、休日(週末)だけ、あるいは休日に1日あるいは2日の休暇を加えて行うことができる旅である。また、夏休み(7月~9月)やゴールデンウィーク(5月)等の長期休暇を取得できる期間については、休日とその長期休暇を上手く組み合わせることで、海外の旅も積極的に行う。そもそも「暇無し旅」なので、長期間休めなくても良いのである。限られた時間のなかで目一杯遊んで、たくさんの思い出を作るのだ。
(3)現地人との交流を大切に
特に、海外旅行において、地元民との交流を大切にしたいと考えている。地元民だからこそ知る観光地や食事処等をの丹念に訪問することを心がけたい。
(4)穴場の観光名所を探せ
京都と言えば清水寺、広島と言えば原爆ドーム、ドイツと言えばベルリンの壁、カンボジアと言えばアンコールワットなど、日本各地、世界各地には必ず皆に知られた観光名所が存在する。しかしながら、有名な観光地だけを巡っていては芸がない。そのため、あまり人が訪れないような観光スポットも紹介したい。特に、費用のかからない穴場スポットに注力したい。
(5)時間の許す限り旅をする
旅のモットーは「金無し&暇無し旅」である。時間が許す限り旅を続けたい。
参の巻:旅のスタンス(その他)
(1)余計な情報は記さない
旅に関する情報をメインに伝えたい(このブログは参考書の位置付けである)ので、個人の感想(主観的な情報)は特に記すことは省略して記すつもりである。いわゆる「オッカムの剃刀」を基本スタンスにする。
※オッカムの剃刀:ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とする指針。
ブログの執筆動機とその限界
この章では、前章に引き続きブログの執筆動機についてより具体的に記す。旅に出ようと思って、現在、インターネット等で「旅」や「食事」と検索すると膨大な量の情報が検索できる。にも関わらず、筆者が必要とする情報はそれほど多く見受けられないと感じている。特に、海外旅の場合がそうである。そのような状況への不満や、その解決手段としてのこのブログの位置付けなどについてしたためることにする。
ryokouotokotabi.hatenablog.com
壱の巻:既存の旅情報への不満
(1)情報量の少なさ
前章でも述べたように筆者も「貧乏&暇無し旅」の立場に置かれており、毎度毎度そのスケジュールや予算組みに苦労している。インターネット等を用いて事前に調査することで、できるだけスケジュールを立てようとするものの、意外と有用な情報が少ない。予算(時間)の制約が少ない旅行者にとっては有用な情報であっても、筆者のような旅行スタイル「貧乏&暇無し旅」に役立つような情報があまりないと感じている。
(2)具体的な困り事
例えば、現地の食事(海外旅行)に関する情報である。インターネット上では、その国の有名なレストランや日本食を提供する場所に関する情報は大量に出てくるのに、現地の人が利用するような、いわゆる定食屋のような情報は殆ど出てこない。有名なレストランや日本食をもちろん否定するわけではないが、それには相当の費用がかかるし、筆者の旅には不向きである。国内旅行であっても、その情報量の少なさに驚かされることがしばしばある。
弐の巻:有用な情報を提供するために
(1)ブログ作りにチャレンジ
そのような状況のなかで自分と同じ悩みを持つ人への一助になればと思い、このブログを執筆する次第となった。また、一緒に旅をする友人の勧めも大きなきっかけとなった。筆者と同じ立場にいる方やそうでないとしても「貧乏&暇無し旅」愛好家は、相当数いるのではないかと思う。「旅に出たいけど休みが取れない」や「お金がないし、どう旅よいのか分からない」といった方に有用な情報を継続的に提供したい。このブログは「貧乏&暇無し旅」の実践記述であり、その素晴らしさを伝えるための道具である。
(2)このブログの特異点
時代錯誤かもしれないが、このブログでは「貧乏&暇無し旅」の魅力を写真の提示に頼るばかりではなく、旅の同行者の力も借りつつ、文章によって伝えたい。また、文中に訪問地の歴史や文化も記すことで、このブログを参考に旅に出る方にとって、旅先での思いで作りや話の種になればと考えている。なお、事前学習は、旅の楽しみを倍増するための秘訣であり、旅を楽しむために最も有効な手段であると考えているので、積極的に紹介を行いたい。
参の巻:最後に
(1)二人で旅することの困難さ
受けの良い話ばかりをする事は気が引けるのでここに記すが、筆者自身このブログをいつまで更新できるか正直不安である。旅の同行者(社会人)といつまで旅を続けられるかも不明であるし、そもそも旅を共にする友人を見つけること自体そう簡単ではないと思っている。友人と旅をしたことがある人なら一度は経験していると思うが、長い付き合いになると嫌な所がお互いに見えてくるものだ。またちょっとしたすれ違いが大きな亀裂を生むこともある。二人で旅を続ける難しさである。
(2)旅ブログを継続する難しさ
このブログは、旅の同行者の助力無くしては全く完成しない「共著」の「参考書」であるが故に、何らかの理由で一人が書くのを止めてしまえば「本」は完成しない。このブログの更新が途絶えた時が、二人の旅の終わりであり、週に一度の更新が続いている間は旅を続けているという証として考えてもらいたい。
若者の特権である貧乏旅行
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛要請で旅に出ることができなくなったため、この章では、このブログを書くきっかけについて、読者に紹介する前の導入部分として、貧乏旅を志すようになったきっかけや旅の大切さについて記す。それと同時に若いうちだからこそできる旅の類型やその魅力、特徴についても私見を述べることとする。
壱の巻:貧乏旅と若者の旅離れ
(1)初めに
貧乏旅をするようになったきっかけやその大切さ、旅することの意味について以下に記す。
(2)生粋の貧乏旅好き
きっかけは一冊の本「深夜特急」(沢木耕太郎著)であった。バックパッカーの聖書として長年愛されてきた名著であるが、近年この本を読んで旅へ出掛けようとする若者はそれほど多くないように感じられる。この本は、乗り合いバスだけでデリー(インド)からロンドン(イギリス)を目指すというノンフィクションの紀行文である。まさに貧乏旅のバイブルである。自らの力では如何ともし難い状態におかれながら、自力で時には周りの力も借りながら難事を乗り越え成長する著者の様は非常に魅力的である。また、自らの常識や経験が全く通用しない状況に身を置くことの大切さを、とてつもない説得力を持って迫ってくる本である。
(3)若者の旅行離れ
このブログの筆者もまだ年齢は20歳代であるが、様々な報道で若者の海外旅行離れの話を特によく聞く。バックパック1つで身軽に異国を長期間旅する若者は、おそらく今では少数派であろう。観光庁も「若者旅行の振興」に注力していることからもそれはよく分かる。具体的にはこちらの観光庁のHPを参照されたい。旅行離れの原因の調査は他に譲るとして、特に若い間に異国に身を置くことの重要性を感じている筆者にとっては非常に歯がゆい思いである。かく言う筆者も大学生になるまでその必要性も感じていなかったのは事実であるし、「なぜ旅に行くのか」、という問いへの明確な回答を現在も持ち合わせているわけではない。しかしながら、若い間にしかできない旅(国内外を問わない)は絶対にあると確信しているし、そこで得られる経験の大切さも痛感している。単なる自分探しではなく、様々な立場に立った物の見方を身に付けるには「貧乏旅」が最も効果的な方法であろう。
弐の巻:若いからできる2つの旅
(1)初めに
若いうちにしかできない旅には2種類あると思う。つまり、①「金はないけど時間はある旅」②「金も時間もない旅」だ。若者の特権である旅の2つの類型について、以下でその特徴などを紹介する。
(2)「貧乏&時間(暇)あり」旅
これは、主として社会人になるまでの間(学生時代)にできる旅である。「バックパッカーとして世界を旅する」や「自転車で日本一周」などがその典型例であろう。例えば、何時の電車やバスに乗ってどの場所(国)へ向かい、その後どこに泊まってどのような食事をとるかといったことを事前に決めてく必要はあまりないと思う。時間は十分にあるので、その時々で判断し、気の赴くままに旅を満喫することができる。つまり、「予算の制約はある」が、それを「時間的な制約の弱さ」でカバーできるのだ。「深夜特急」に描かれる旅も基本的にこの類型であり、それが旅の醍醐味となっている。移動したい時に移動し、食べたい時に食べ、寝たいときに寝るという時間があればこその自由気ままな旅である。
(3)「貧乏&時間(暇)なし」旅
社会に出て間もない段階で、大きな稼ぎがあるわけでもないし、休みがそれほど取れるわけでもない状態で行われる旅である。最も中途半端な立場にいて、旅といっても週末や夏休み、盆や正月など世間が休みの期間(費用も高額)に限定されるのが実情だ。いざ旅に出たいと思っても諸般の制約から、旅に出る気持ちを作り上げるのが困難である。そのため、このブログで取り上げるのは、主にここに分類される旅である。しかしながら、次章で取り上げるようにその方法について、具体的な情報を入手するのは困難であると筆者は感じている。