若者の特権である貧乏旅行

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛要請で旅に出ることができなくなったため、この章では、このブログを書くきっかけについて、読者に紹介する前の導入部分として、貧乏旅を志すようになったきっかけや旅の大切さについて記す。それと同時に若いうちだからこそできる旅の類型やその魅力、特徴についても私見を述べることとする。

壱の巻:貧乏旅と若者の旅離れ

(1)初めに

貧乏旅をするようになったきっかけやその大切さ、旅することの意味について以下に記す。

(2)生粋の貧乏旅好き

きっかけは一冊の本「深夜特急」(沢木耕太郎著)であった。バックパッカーの聖書として長年愛されてきた名著であるが、近年この本を読んで旅へ出掛けようとする若者はそれほど多くないように感じられる。この本は、乗り合いバスだけでデリー(インド)からロンドン(イギリス)を目指すというノンフィクションの紀行文である。まさに貧乏旅のバイブルである。自らの力では如何ともし難い状態におかれながら、自力で時には周りの力も借りながら難事を乗り越え成長する著者の様は非常に魅力的である。また、自らの常識や経験が全く通用しない状況に身を置くことの大切さを、とてつもない説得力を持って迫ってくる本である。

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(3)若者の旅行離れ

このブログの筆者もまだ年齢は20歳代であるが、様々な報道で若者の海外旅行離れの話を特によく聞く。バックパック1つで身軽に異国を長期間旅する若者は、おそらく今では少数派であろう。観光庁も「若者旅行の振興」に注力していることからもそれはよく分かる。具体的にはこちらの観光庁のHPを参照されたい。旅行離れの原因の調査は他に譲るとして、特に若い間に異国に身を置くことの重要性を感じている筆者にとっては非常に歯がゆい思いである。かく言う筆者も大学生になるまでその必要性も感じていなかったのは事実であるし、「なぜ旅に行くのか」、という問いへの明確な回答を現在も持ち合わせているわけではない。しかしながら、若い間にしかできない旅(国内外を問わない)は絶対にあると確信しているし、そこで得られる経験の大切さも痛感している。単なる自分探しではなく、様々な立場に立った物の見方を身に付けるには「貧乏旅」が最も効果的な方法であろう。

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弐の巻:若いからできる2つの旅 

(1)初めに

若いうちにしかできない旅には2種類あると思う。つまり、①「金はないけど時間はある旅」②「金も時間もない旅」だ。若者の特権である旅の2つの類型について、以下でその特徴などを紹介する。

(2)「貧乏&時間(暇)あり」旅

これは、主として社会人になるまでの間(学生時代)にできる旅である。「バックパッカーとして世界を旅する」や「自転車で日本一周」などがその典型例であろう。例えば、何時の電車やバスに乗ってどの場所(国)へ向かい、その後どこに泊まってどのような食事をとるかといったことを事前に決めてく必要はあまりないと思う。時間は十分にあるので、その時々で判断し、気の赴くままに旅を満喫することができる。つまり、「予算の制約はある」が、それを「時間的な制約の弱さ」でカバーできるのだ。「深夜特急」に描かれる旅も基本的にこの類型であり、それが旅の醍醐味となっている。移動したい時に移動し、食べたい時に食べ、寝たいときに寝るという時間があればこその自由気ままな旅である。

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(3)「貧乏&時間(暇)なし」旅

社会に出て間もない段階で、大きな稼ぎがあるわけでもないし、休みがそれほど取れるわけでもない状態で行われる旅である。最も中途半端な立場にいて、旅といっても週末や夏休み、盆や正月など世間が休みの期間(費用も高額)に限定されるのが実情だ。いざ旅に出たいと思っても諸般の制約から、旅に出る気持ちを作り上げるのが困難である。そのため、このブログで取り上げるのは、主にここに分類される旅である。しかしながら、次章で取り上げるようにその方法について、具体的な情報を入手するのは困難であると筆者は感じている。

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